基本の寸法
キッチンの収納とカウンターには、ヨーロッパではEN 1116規格が使われます。カウンターの高さは85、90、95 cmの選択肢があり、奥行きは60 cm以上です。カウンターと吊り戸棚の下端の間は45 cm以上あける必要があります。
| 寸法 | 値 | 出典 |
|---|---|---|
| カウンターの高さ | 85 / 90 / 95 cm | EN 1116 |
| カウンターの奥行き | 60 cm以上 | EN 1116 |
| カウンターと吊り戸棚の間 | 45 cm以上 | EN 1116 |
| 作業スペースの通路幅(1人) | 107 cm以上 | NKBA |
| 作業スペースの通路幅(複数人) | 122 cm以上 | NKBA |
| 通り抜けるだけの通路 | 91 cm以上 | NKBA |
NKBAは北米のキッチン・バス設計者の団体で、その計画ガイドラインは世界でもっとも参照される資料のひとつです。トルコの規則では、キッチンについて最小面積(3.3 m²)と最短辺(1.50 m)だけが定められています。
ワークトライアングル
冷蔵庫、シンク、コンロはキッチンの3つの要です。NKBAによると、この3点を結ぶ三角形の各辺は1.2〜2.7 m、合計は7.9 m以内にするべきです。辺が短すぎるとカウンターの作業スペースがなくなり、長すぎるとキッチンで必要以上に歩くことになります。下の4つの間取りでは、機器の前面の中心から測りました。どれもこの範囲に収まっています。
I型キッチン(壁付け一列)
細長いキッチンに向いています。3点が一直線に並ぶため「三角形」は直線になります。例では冷蔵庫〜シンク1.35 m、シンク〜コンロ1.34 m、冷蔵庫〜コンロ2.69 m。コンロと冷蔵庫は隣り合わせにせず、間にカウンターを残しましょう。
L型キッチン
もっとも柔軟なレイアウトです。2つの辺がコーナーで交わり、中央が空くので小さなテーブルも置けます。コーナー部分のカウンター下は使いにくいため、コーナーキャビネットや回転棚を検討しましょう。
U型キッチン
カウンターと収納がいちばん多くとれるのはU型キッチンです。向かい合う2辺の間はNKBAの107 cmを下回らないようにしましょう。下回ると、扉と引き出しを同時に開けられません。
II型(並列)キッチン
向かい合う2面の壁を使います。シンクを片側に、コンロを反対側に置くと作業しやすくなります。キッチンを通り抜ける動線もある場合は、間隔を1.20 mより狭くしないでください。
チェックリスト
- カウンターの奥行きは60 cm、高さは身長に合っている
- コンロがコーナーに押し込まれず、両側にカウンターがある
- 冷蔵庫の扉を開けても通路をふさがない
- 向かい合うカウンターの間が107 cm以上
- ワークトライアングルの各辺が1.2〜2.7 m
- ドアの扉が収納や機器にぶつからない
この記事の間取り図と寸法はレイアウト検討用です。建築許可、構造設計、施工図には、資格を持つ建築士と技術者による設計と承認が必要です。規則の詳細は自治体に相談してください。